打ち捨てられた古戦場

2022年に打ち捨てられた古戦場。気が向けば、更新されるかもしれない。

5月8日

本日は臨時ニュースをお伝えいたします。

午前10時15分頃、大津市の交差点で保育園児の列に車が突っ込むという事故が起こってしまいました。
園児13人は救急車で搬送され、うち2人が死亡、1人が意識不明の重体であり、他の園児たちも怪我を負っている模様です。
原因は信号待ちをしていた時に車が突っ込んできたことで、その車は右折する車を避けようとしてハンドルをきったが、かわしきれずにぶつかり、突っ込んでしまったとのことです。
警察は、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で2人の運転手を逮捕し、事故当時の状況を調べている模様です。
保育園は安全管理は徹底していたのに起こってしまった悲しい事故でした。お二方のご冥福をお祈りします。

しかし、それだけで終わらせられるニュースではありません。今回の件では、保育園の責任者などが会見を行っていましたが、彼らに何かができたでしょうか。いいえ、できることはなかったでしょう。
つまり、事故自体は人災ですが、彼らにとっては天災なのです。
個人的には賠償がどのようになるのかも、問題だと思っています。事故を起こしたのは2台の車ですが、列に突っ込んだのは片方の車です。では、死亡や怪我の責任を取るのはその1台だけですか。法律には詳しくないのでわかりませんが、2台とも責任を負うべきでしょう。
あとは、心の補償は誰が出来るのですか?
園児たちにはトラウマでしょう。自分たちが事故にあったこともそうでしょうし、友達が2人も死んでいるのです。トラウマが残らないほうがありえないでしょう。さらに、保育士たちも怪我は軽くても責任を感じるでしょう。つらさのあまり、仕事を辞めてしまうかもしれません。あとは、事故を起こした2人だって起こしたくて起こしたわけではありませんし、背負った十字架は一生下ろせません。
その補償は出来る人はいるのですか?
いないでしょう。

人生の先輩方は重々わかっておられると思うので、後輩に向けてこの言葉を送ります。

不注意一瞬、事故一生。

一瞬の不注意が招いた事故は、関係者に一生消えない傷を残します。
このような事故がニュースで報じられることのないように、注意して生きてください。